祖谷のかずら橋
国の重要有形民俗文化財にも指定されている祖谷のかずら橋。
シラクチカズラと呼ばれるつる植物を使って作られ、祖谷渓谷を川面から14mの高さで横断する吊り橋です。
起源には諸説あり、弘法大師(空海)が村人のために作ったとも、平家の落人が追っ手から逃れるため切り落としやすいかずらで作ったとも言われているそう。
周囲の山々とエメラルドグリーンに輝く祖谷川との調和が見事な、徳島県随一の観光名所となっています。
また景観を楽しむだけでなく、実際に歩いて渡ることができるのも人気の理由です。
汽車旅でのアクセス方法は主に、阿波池田駅や大歩危駅から市営バス、またはレンタカーやタクシーとなります。
徒歩の場合は最寄りの大歩危駅からでも10km以上山道を歩くことになりますので、ご注意ください。
4人で祖谷のかずら橋を訪れました。
橋が近付くにつれ視界いっぱいに広がる、清流が流れる渓谷や緑豊かな山々。
圧倒的な自然の美しさに、胸が高鳴ります。
しかし、いざ渡らんと目前に立ってみると・・・
え!?足元めっちゃスカスカ!!!←ここでヒールだったメンバー脱落※スニーカーなど歩きやすい靴で渡りましょう
橋桁の間(というか間の方がでかい)から見える水面は遙か下、嫌な想像にブワッと手汗が滲みます。※もちろん落ちることはないです
しかも橋を同時に渡っている人たちが動く度に、容赦なく伝わる揺れ。足がすくみ前に進めません。
そんな時、一緒に来ていたメンバーがそっと手を握ってくれました。
・・・よし!
勇気を出して一歩、また一歩。
すると不思議なことに、最初は怖いだけだった足元の祖谷川が、キラキラと輝きはじめたんです。
風になびく木々のさざめきや川の流れる音も、まるで心を落ち着かせてくれているみたい。
渡り終える頃には、心地良い疲労と達成感でいっぱいの、笑顔の4人がそこにいました(1人渡ってないけど)。
そしてこの記事を綴っている今思うのです。
祖谷のかずら橋はその歴史的価値を伝え日本の風光明媚を象徴しているだけでなく、心の結びつきを強くする場所として多くの人々に愛され続けているのだ、と。
少なくとも私は、かずら橋を渡る体験を通じて生涯の友を得たような気がしています(吊り橋効果の効き目が長すぎる)。
スポット名 | 祖谷のかずら橋 |
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ふりがな | いやのかずらばし |
住所 | 徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2 |
電話番号 | 0883-76-0877 |
営業時間 |
4月~6月:8時~18時 7月~8月:7時30分~18時30分 9月~3月:8時~17時 |
定休日 | 年中無休、雨天営業 |
利用料金 | <通常料金> 大人(中学生以上):550円、 小学生:350円、 幼児:無料 (※PayPay支払い対応) <団体割引> 大人(中学生以上):500円、 小学生:320円 (※20名以上(小学生含む)でまとめてお支払いが可能な団体様が対象。予約不要) <障がい者割引> 大人(中学生以上):270円 、小学生:170円 (※要障がい者手帳・療育手帳提示。介護者1名も同等の割引適用) |
URL | https://miyoshi-tourism.jp/spot/iyanokazurabashi/ |
交通アクセス | 大歩危駅からタクシーか徒歩、阿波池田駅からバス |
最寄り駅 | 大歩危駅 |
最寄り駅から | 車で17分、徒歩2時間 |
設備等 | |
備考 |
◎かずら橋ライトアップ 毎日19時~21時半の間、かずら橋をライトアップします(渡橋はできません)。 闇夜の中に照らされた「かずら橋」が幻想的です。 |